ソファーでアニメ映画を見ていたワガコ3歳
ワタシは下の子1歳につきっきりでした
主人公と、それを助けたキャラクターとのお別れのシーン
この趣旨、分かるのかな?
とワガコを見ると、
泣いている気配を消すように
サッと涙を手で拭いたワガコ
ワタシもつい、見ていないフリして
話しかけませんでした
なぜだろう、なぜか、
そっとしておかなくちゃ、と咄嗟にそう感じたのです
そんなワガコの仕草を見て、ワタシはぐぐっと切ない気持ちに押されてしまいました
こんな風に、ワタシの知らないところで
一人で涙を流す事が、これから幾度とあるのだろうな
親に見せずに自分で何かを乗り越えていく姿が
この先、沢山あるのだろうな
そんな将来のワガコを想って、ほんの少し涙が出てしまいました
今はまだ何かあるごとに エーン!と親の腕に飛び込んでくるけれど、
親が知らない時間、親が知らない姿が
これからどんどん増えていくのでしょう
そんな時間の中で少しずつ自立して、自身で立ち向かって、
人知れず涙したりしながら
強くなっていくのでしょう
そんな時はワタシもぐっと堪えて
ただ 見守ろう
どうしたの、とか、何かあったのとか、心配で聞きたくなる気持ちを我慢して、静かに見守らなくては、なんて思いました
ワタシ自身、大人から見ればまだまだ「こども」であった時から、
親には知られたくない自分の中の壁や、ささくれの様なものがあった気がします
親に言うには気恥ずかしい、心配させたくないから明かさない、自分だけで乗り越えたい秘密がありました
それはいつの間にか乗り越えられていたり、乗り越えられずに自分の周りだけ全ての明かりが消えてしまったような時間を過ごしたり・・・
でもその全部が今のワタシに繋がっているのでしょう
なんて他人事のように今は振り返ることができます
でもきっとあの時の母は、そんなワタシの様子が手にとるように分かっていたと思います
でも静かに応援してくれていたのです
今なら分かります
ワガコのそんな時間も、邪魔することなく静かに応援しよう
それは親にとっても「耐える」ことに近い感覚かもしれません
軽やかにでも真剣に見守ろう
なんて、
そんなことを想った夕暮れ時でした
ところでワガコはまだ3歳
こんなおセンチな気持ちになるにはまだ早かったかもしれません
いいえ、子供の気持ちは時に大人が思うそれよりずっと深く繊細で敏感です
決して早くないかもしれませんね
さーてと、お風呂入れてこよう

